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なでしこマニュアル入門編 - 二次元配列変数

Excelのような列と行のある表を扱いたい場合がよくあります。表を扱うには、配列変数を応用した二次元配列変数を使います。

1.二次元配列変数

「二次元配列変数」なんていうと、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、
ようは、Microsoft Excelのような、表計算ソフトを思い浮かべてもらえれば
分かりやすいと思います。

以下のようなカレー屋のメニューをデータとして扱うときに・・・
この二次元配列変数を使うのです。
名前 値段
ポークカレー 620
インドカレー(ナン付) 920
野菜カレー 690
肉いっぱい激辛カレー 950

以下のプログラムは、カレー屋のメニューをグリッドに表示します。
配列をリストに表示するのと同じように、
二次元配列を表示するのには、グリッドを使います。

カレー料理[0, 0] = 「名前」
カレー料理[0, 1] = 「値段」
カレー料理[1, 0] = 「ポークカレー」
カレー料理[1, 1] = 620
カレー料理[2, 0] = 「インドカレー」
カレー料理[2, 1] = 920
カレー料理[3, 0] = 「野菜カレー」
カレー料理[3, 1] = 690
カレー料理[4, 0] = 「肉いっぱい激辛カレー」
カレー料理[4, 1] = 950

カレー料理グリッドとはグリッド
カレー料理グリッドのアイテムは、カレー料理。
これを実行すると、グリッドにカレーメニューが表示されます。
配列変数が、

  変数名[ インデックス ]
  変数名¥インデックス

と書くのと同様に、二次元配列変数は

  変数名[ 行, 列 ]
  変数名¥行,列

のように書くことができます。
ただ、一括で値を設定するのが若干面倒なので、こちらもリストのときと同じように
文字列で一括設定することができます。
カレー料理は、「名前, 値段
ポークカレー, 620
インドカレー, 920
野菜カレー, 690
肉いっぱい激辛カレー, 950」

カレー料理グリッドとはグリッド
カレー料理グリッドのアイテムは、カレー料理。
これを実行すると、さきほどと同じグリッドが表示されます。
さっきの配列変数と違うのは、一行に、「(名前), (値段)」とカンマで区切った値を
書いていくところです。
このカンマで区切ったデータのことを、CSV(カンマ区切りデータ)と呼び、
表計算ソフトの共通フォーマットとしても使われます。

2.好きなデータだけをピックアップ

『表ピックアップ』命令を使うと二次元配列から任意のデータだけをピックアップすることが
できます。
以下のプログラムを見てください。
カレー料理は、「名前, 値段
ポークカレー, 620
インドカレー, 920
野菜カレー, 690
肉いっぱい激辛カレー, 950」

野菜カレーは、カレー料理の0から「野菜」を表ピックアップ。
野菜カレーを表示。

これは『表ピックアップ』命令を使ってカレー料理の中から「野菜」という文字を含む
行をピックアップして表示するというプログラムです。
実行すると、「野菜カレー, 690」が表示されます。
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