変数には数値だけでなく、文章を代入することができます。文章を代入した変数を『文字列変数』と言います。
ここまで見てきた変数には必ず数値を入れて計算に利用してきましたが、
変数には文字を代入することができます。
例えば、以下のプログラムでは、変数『名前』に「ヒダリ」を代入します。名前は「ヒダリ」
名前を表示。これを実行すると、画面に「ヒダリ」と表示されます。 数字でも文章でもほとんど同じなんですね。 では、これを利用して自己紹介のプログラムを作ってみます。
以下が簡単な自己紹介のプログラムです。
名前は「クジラ」
趣味は「ギター」
「私は {名前} です。
趣味は {趣味} です。」と表示。
プログラムを実行すると・・・
私はクジラです。
趣味はギターです。
・・・と表示されました。これはどういう仕組みになっているんですか?プログラム中で、「...」で括った文章を「文字列」と呼びます。
この文字列の中で、{変数名}と書くと、そこに変数の値を埋め込むことができます。
このプログラムの前半では、変数『名前』『趣味』に値を代入しています。
そして、後半の文字列中で、文字列の中に、{名前}や{趣味}を埋め込むことで
一連の文章を表示しているのです。なるほど。なんとなく分かりました。
今まで作ったプログラムでも、この文字列と変数の埋め込みのテクニックで
答えを分かりやすく表示させることができます。
例えば、前のページで東京〜大阪間の時間を計算するプログラムを
分かりやすく書き直してみます。
距離は、556 #km
時速は、80 #km/h
時間は、距離÷時速
「東京〜大阪の距離は {距離} kmです。
時速 {時速} km/h で走ると、
{時間} 時間かかります」と表示。
上のプログラムを実行すると以下のように表示されます。
東京〜大阪の距離は 556 kmです。
時速 80 km/h で走ると、
6.95 時間かかりますへぇ〜。分かりやすく表示されましたね。
それでは、前回やった『尋ねる』命令と組み合わせてみましょう。
今回も、単位変換プログラムを作ってみます。
インチ→メートルは前回やったので、体積の『升(ショウ)』→『リットル』で作ってみましょう。
1升は、1.8039リットルです。ヒダリちゃん、一人で作れるかな?お酒のビンに1升ビンとかありますよね。
はい。作れると思います。
(カタカタと試行錯誤しながら作りました。)
じゃぁ、クジラ先生、私の作ったプログラム見てください!「何升(ショウ)ですか?」と尋ねて、ショウに代入。
リットルは、ショウ×1.8039
「{ショウ} 升は、{リットル} リットルです」と表示。実行して、1を入力すると、「1升は、1.8039リットルです」と表示されました。
おぉ、ヒダリちゃん、よくできました。
次に値を文字列に埋めこまずに、普通に足す方法を、覚えましょう。 文字列を足すってどういうことですか? 例えば、数字の500と「円」を足して「500円」と表示する方法です。 500&「円」と表示。 これを実行すると、「500円」と表示されました。
下のように書くのと同じですね。値段は、500
「{値段}円」と表示。そうです。そうです。
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