「なでしこ」とは、「ひまわり」の次世代を担う、高速・軽量な日本語プログラミング言語です。
日本語プログラミング言語「なでしこ」は、「ひまわり2」として開発がスタートしました。
- 実行速度が遅い
- ラベルや関数は記述できるが、オブジェクト志向ではない
- 句点や記号が多く、日本語的ではない
を改善すべく、言語仕様を1から見直しました。
結果として「ひまわり」との互換性がなくなったことを明確にするため名称を「なでしこ」としましたが、上記問題点を解決することができました。
以下は、なでしこ開発に当たっての目標と、そのために行われた主な変更内容です。
- プログラムをあらかじめ構文木解析して、実行時の再評価ロスを排除
- データの型を明確にし、内部形式はバイナリで保持。型変換ロスを排除
- DelphiのVCL依存の実装をやめ、極力WindowsAPIを直接呼び出すことより、大幅な軽量化を実現
- 「グループ」の導入。「構造体」よりも強力で「クラス」ほど難解ではない、バランスの良い実装
- グループミックスによる、継承とオーバロード
- セッター・ゲッター関数の記述により、プロパティを実現
- 構文解析を助詞で区切る方式に変更し、過剰だった句読点を除去可能
- ブロックの記述をインデントで表現することにより、カッコ記号を除去
- 配列の参照は、より一般的な [ ]角カッコに変更
- ハッシュの参照は、"@"で表現 ("の"に似ているから)
- 文字列のエスケープ文字"\"を廃止して、{ }波カッコに統一
(ファイルのパス文字列を扱う際に苦労したため)