命令の戻り値は必ず特殊変数「それ」に代入されます。「それ」を利用することで、プログラムを簡潔に記述できることがあります。
日本語はとても省略が多い言語です。日常会話では、主語を省略して言うことも多いと思います。
なでしこにも、命令に与える値を省略することのできる機構が備わっています。それが変数「それ」なんですね。 そうです。
なでしこには多くの命令がありますが、ほとんどの命令は、命令を実行した結果を、
変数「それ」に返します。
そして、多くの命令では、命令に与えるパラメーターを省略すると、
変数「それ」が初期値として使われるのです。
この機能のおかげで、とても自然にプログラムを記述できるようになっています。
下の2つのプログラムは、同じ意味のプログラムですが、『カタカナ変換』した結果が
変数「それ」に代入され、その後、『表示』命令で、それの内容を表示します。# (1)
「あいうえお」をカタカナ変換して表示。
# (2)
「あいうえお」をカタカナ変換。
それを表示。これを実行すると、「アイウエオ」と表示されます。
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