日本語プログラミング言語「なでしこ」 > 戻る

なでしことは

 日本語プログラミング言語「なでしこ」とは、日本語を用いてプログラムを作ることが出来るプログラミング言語です。敷居の低くこれからプログラミングを始めてみたいという人や、英単語が苦手という人でもプログラミングを体験できます。
■なでしこで誰でも簡単プログラマー
■向いていること
  ┣プログラミングの入門に最適
  ┣オフィスでの補助ツール(定型処理・バッチ処理)として
  ┣フリーソフトの作成を!もの作りの楽しさを体感
■ポイント
■ひまわり→なでしこ
  ┣オブジェクト指向っぽい
  ┣配布ファイルサイズについて

なでしこで誰でも簡単プログラマー

 日本人にとって、日本語が一番親しみやすいというのは、プログラミングにおいても同じです。母国語で、コンピューターに命令が出来るというのは、本来自然なことのはずです。

 日本語の威力は絶大で、プログラムのことをあまり知らない人でもプログラムの内容が分かる(!)というすばらしいメリットがあります。

 また、今まで、英語アルファベットが苦になって、まともにプログラムに向き合う気にはならなかったという人からも、『日本語だからはじめることが出来た!』という多くの感想をいただいてます。

 なでしこの文法は、C言語やJavaなど一般的なプログラミングに比べ単純にできています。ですので、Visual Basic やエクセルのVBAに挫折した人でも大丈夫です!まずは、なでしこの扉を開けて、楽しいプログラミングの世界を覗いてみてしてください。

向いていること

 世界中には、数え切れないほどたくさんのプログラミング言語が存在します。それぞれの言語には、それぞれ得意な分野があります。なでしこが向いているのは以下の3点です。

プログラミングの入門に最適

 なでしこでは、母国語の日本語を使ってのプログラミングするので、英語の読み書きが得意でない小中学生でも使いこなすことができます。ちなみに、中学校の授業で日本語プログラミング言語を取り上げた先生から聞いた話ですが、興味をもった生徒はすぐにプログラミングが得意になり、すぐに先生よりもプログラミングが堪能になってしまうとのことです。

 また企業のプログラミング研修でも、日本語のプログラミング言語を利用すると、C言語など一般低なプログラミング言語から学習をはじめるのよりも、より早くプログラミングを習得できるそうです。

 本格的なプログラミング言語の学習の前に、日本語による敷居の低いプログラミングにより、プログラム作成に慣れてから、本格的にはじめると効率が良いそうです。学校の情報教育などでも効果的に使えると思います。

 日本語のプログラミング言語「なでしこ」は文法も単純で、プログラムを作成するための論理的な思考を養うのにも最適です。なでしこの前身「ひまわり」という日本語のプログラミング言語を習得した多くのユーザーが、ひまわりを足がかりにして、他の言語にも巣立っていきました。一つ言語を習得すれば、他の言語を習得するのも、それほど大変ではないのです。

オフィスでの補助ツール(定型処理・バッチ処理)として

 もともと、WEBページの製作や簡単なデータの集計などなど、雑用が手軽にこなせるようにと作ったので、オフィスでPCメンテナンスや、ちょっとした定型処理をこなすためのツールの1つとして手軽に使えます。

フリーソフトの作成を!もの作りの楽しさを体感

 自分の作ったプログラムを他人に使ってもらうというのは、とても楽しいことです。オリジナルゲームや、オリジナルツールを作って配布しましょう!

 自分用なんて思って作ったソフトをWEBで配布していたら、思わぬところから、思わぬ反響があったりと。それがきっかけで、大勢の人と知り合ったり、メール交換したり、とても楽しいですよ!

ポイント

ひまわり→なでしこ

 なでしこは、2001年夏に公開された「ひまわり」の後継プログラミング言語です。では「なでしこ」になって、何が新しくなったのでしょうか。

 一番の違いは、やはり、文法の大幅改善です。ひまわりで不便だった部分、たとえば、単語ごとに分かち書きしていたのが不要になりますし、助詞の言い換えなどもできるようになり、今まで以上に、『書きやすい』言語になっていると思います。

 あと、中規模以上のプログラムを組むときに便利な、変数宣言の厳格化指定もできるようになりました。これで、変数名の書き間違いに苦しむことも減ります。

オブジェクト指向っぽい

 大きな文法の変更としては、オブジェクト指向っぽいものとして、『グループ機能』というのを導入したことがあげられます。

 これは、変数をグループにまとめて管理しようというものです。プログラムを作っていると、変数の数が多くなってなかなか管理が大変になります。そんなときに威力を発揮するのがこのグループ機能です。

 以下のプログラムは、グループを利用している例です。(「#」行はコメント)

# ミカンという名前のグループを定義します。
■グループ ミカン
 ・品種
 ・生産地
 ・重さ
 ・甘さ

# ミカングループを利用します。
ミカンの品種は「早生」
ミカンの生産地は「三ケ日」

ミカンの品種を言う。→「早生」と表示される
ミカンの生産地を言う。→「三ケ日」と表示される

 どうでしょうか?普通の変数と同じように使えるのですが、変数をグループに分けておくことにより、変数の管理が楽になると思います。

 ここでは詳しく述べませんが、グループ機能では、グループとしてまとめた変数を、複製したり、機能追加したり、グループ内の変数を列挙したりと、便利な機能がいろいろとついているのです。

配布ファイルサイズについて

 フリーソフトを作って配布する際には、配布サイズが大きいと、ダウンロードに時間がかかり、好ましくありません。

 しかし、多機能になれば、どうしてもファイルサイズが大きくなってしまいます。ファイルサイズが大きくなるのは、GUI(見た目)の部分です。そこで、最小限のGUI機能しか持たない gnako.exe と、ひまわりと同等の多機能なGUI機能を持つ vnako.exe と、二種類を作りました。

 普段、定型処理など、ぱぱっとプログラムを完成させたいときは、vnako.exeを使い、フリーソフトなどで、小サイズで配布したい場合は、gnako.exe を使う

 また、GUIは不要!コンソールで十分という方のために、cnako.exe も用意しました。

実行ファイル 何に使うのか?
vnako.exe 標準のGUI。実行ファイルのサイズが大きい。
gnako.exe 簡易GUI。実行ファイルのサイズが小さい。
cnako.exe コンソール版。



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