変数


 なでしこには明確な型が存在しますが、それほど意識しなくても使えるようになってます。少し規模の大きなプログラムを作るときには、型を明確にすることでエラーチェックが楽になります。

変数の名前


 なでしこでは助詞により単語を区切っていきます。そのため、以下の助詞句で単語は区切られます。以下の助詞を含む単語は変数名は使えません。

#助詞の一覧
でなければ、について、ならば、なら、は、くらい、なのか、までを、として、より、から、まで、ほど、して、だけ、など、で、を、の、が、に、へ、と、とは

・サンプル

#変数に使える例
値段は、50円。

#変数に使えない例
かに味噌は、350円。#←「に」で変数名が切れる

変数の宣言


 初期状態では、変数の宣言は必要ありません。しかし、変数宣言をしないで使うと、思わぬ書き間違いをすることがあるので、変数を宣言が必要にできます。

 変数宣言をするには、以下のように『(変数)とは(型)。』のように書きます。

変数Sとは文字列。
変数Aとは整数。

 変数の型には、文字列、整数、数値、配列、ハッシュの種類があります。


変数宣言の強要


 プログラム中に、『!変数宣言が必要』と書くとプログラムの
それ以降の部分で変数宣言が強要されます。

 変数宣言の強要を解除するには、『!変数宣言が不要』と書きます。


変数への代入


 変数への代入方法は3つの方法があります。
#1つめの方法(=を使った代入式)
変数 = 値

#2つめの方法(はを使った代入式)
変数は値

#3つめの方法(「代入」命令を使う)
値を変数に代入。

グローバル変数・ローカル変数


関数の外で宣言された変数は、グローバル変数になります。
関数の中で宣言された変数は、ローカル変数になります。

●定数

オプション指令「!」をつけて以下のように宣言した
変数は強制的にグローバルな定数になります。
定数は書き換えすることができない変数です。

「!」をつけて宣言した定数は、プログラム実行前の
プリプロセスの段階で定義されます。

#定数の定義
!変数Aとは変数
!変数B = 32

セッター/ゲッターの設定


変数の設定と取得に関数を割り当てることができます。
変数の代入時に特別な処理を行わせたい場合に便利です。

以下の例では、Aに設定と取得の処理を割り当てて、
Aに値が設定されるたびに設定された内容を画面に表示する例です。

FAとは整数
FA=50

*A取得
 それ=FA

*A設定(V)
 「Aに{V}が設定されました。」と表示
 FA=V

#セッターゲッターの設定
Aとは整数 ←A設定 →A取得

#利用
A=30
Aを言う
A=100
Aを言う

さらに便利な例としては、システム命令の、「作業フォルダ」があります。
作業フォルダにパスが代入されると「作業フォルダ設定」を呼び、
作業フォルダが参照されると「作業フォルダ取得」を呼び出しています。
あたかも、変数を操作しているような感覚で、命令を呼び出すことができます。