命令


 なでしこの命令は、日本語的に使う方法と、従来のプログラミング言語の ように、関数的に使う2種類の方法があります。  また独自の命令を定義することもできます。

命令の実行


 命令を実行するには、日本語的な方法と、関数的な方法の2つがあります。
 なでしこでは、これを併用して使うことができます。

#日本語的
3の乱数を表示する

#関数的
A = INT(3.14) + 3

 日本語的に命令を呼ぶ場合は、助詞さえしっかり合致していれば、
引数の順番が入れ替わっても問題なく引数が特定されます。

 関数的に命令を呼ぶ場合は、引数の助詞を省略して書くことが許されますが、
引数の順番を入れ替えることはできません。

 また、関数的に呼ぶ場合で引数を省略して記述する時、先頭から引数が省略されます。

#引数省略の例・・・引数Aが省略可能な場合
●表示テスト({=?}AのBからCを)
  「{A}、{B}、{C}」を表示。

「A」の「B」から「C」を表示テスト。#結果→A、B、C
「B」から「C」を表示テスト。#結果→、B、C
表示テスト(「B」,「C」)。#結果→、B、C


命令の結果を取得


 命令を実行した場合、多くの命令は命令の実行結果を、
特殊変数『それ』に代入します。

「とまと」の「ま」を「と」に置換。
それを表示。#置換結果の「ととと」が表示される

 関数的に命令を実行した場合は、代入式によって命令の結果が
変数に代入されます。

A=「とまと」の「ま」を「と」に置換
Aを表示。#置換結果の「ととと」が表示される


ユーザー定義命令


 ひまわりの命令をユーザーが独自に定義することができます。

# 書式
●関数名(引数リスト)
  定義内容...

 例えば、2つの数値を足すだけの簡単な命令を定義してみます。

#定義
●テストする(AとBを)
  それは、A+B
#利用
3と5をテストして表示。#結果8が表示される

 定義する命令に戻り値がある場合は、特殊変数『それ』に代入します。


助詞の複数登録


 なでしこでは、命令1つに対し、複数の助詞を複数登録できる仕組みになってます。
たとえば、『言う』命令では、『Sと言う』という書き方と、『Sを言う』という書き方ができます。
そこで、『Sと|Sを』というように、二種類の助詞を登録しておいて、どちらを指定しても、
引数Sを特定できるようにしています。

 ユーザー命令の定義のときも、同じように複数の助詞が登録できます。

●テスト(Sの|Sを)
  「引数の内容は、{S}」と表示。

#登録してある助詞ならどれを使っても同じ結果が得られる。
「あ」のテスト。
「い」をテスト。