制御構文
なでしこには日本語を用いたさまざまな制御構文でプログラムの流れを
制御することができます。
繰り返し
●単純な繰り返し
同じプログラムを何度も繰り返す場合、『?回、〜する。』のように書くと
プログラムが繰り返されます。
10回「こんにちは」と表示。
また、繰り返したい文章が複数の文に分かれるときは、以下のように
インデントで字下げして、繰り返したいプログラムを書きます。
10回
「こんにちは」と表示。
「やぁ!」と表示。
●カウンター付きの繰り返し
繰り返しの最中に、今何回目の繰り返しかを知りたい場合がよくあります。
そんなときは、カウンター付きの繰り返しを使うと便利です。
これは、『(カウンター変数名)で、(開始値)から、(終了値)まで、繰り返す』と
書きます。
カウンタで1から8まで繰り返す
「今は、{カウンタ}回目の実行です。」と表示。
「こんにちは」と表示。
●条件付きの繰り返し
さらに繰り返しですが、何回繰り返すというのではなくて、
この条件の間繰り返したいという場合もあります。
この場合は、『(条件式)の間〜する』と書きます。
Aは1
Aが10以下の間
「A={A}」と表示。
Aに1を足す。
単純な条件の場合は、『AがB以下』や『AがB以上』『AがB未満』『AがB超』などの
日本語らしい条件を書くことができます。
もっと複雑な条件式を書くときは以下のように書きます。
A=1
(A*2 < 50)の間
「A={A}」と表示。
Aに2を足す。
条件分岐
条件によって実行するプログラムを変更したいときに、条件分岐の構文を使います。
●単純な分岐
単純な分岐には、次のような構文を用います。
『もし(条件)ならば(真の式)違えば(偽の式)』。
天気は「雨」
もし、天気が「晴れ」ならば「遠足に行く」と表示し、
違えば「遠足中止」と表示。
●複雑な分岐
分岐する項目が多いときは、『Aで条件分岐。Bならば〜。Cならば〜。違えば〜。』という
書式の構文を使います。
天気は「雪」。
天気で条件分岐
「晴れ」ならば、「遠足に行く」と表示。
「雨」ならば、「授業に変更」と表示。
「曇り」ならば、「遠足と授業の用意をして登校」と表示。
「雪」ならば、「雪合戦の準備をして登校」と表示。
違えば、「授業に変更」と表示。
注意としては、条件分岐を使う場合は、必ず、「条件分岐」と書いた後に、
インデントで条件を字下げする必要があることです。
各要素を反復実行
『反復』構文は、他の言語でいうイテレーター(反復子)の働きをします。
例えば、文章がならば、文章の各一行ずつを順に反復して実行します。
また、配列変数ならば、配列変数の各要素を反復実行します。
書式は、『(データ)を反復。(反復内容)』です。
『反復』構文の実行では、各要素を、変数『それ』に代入してから
反復内容を実行します。
以下のプログラムは、文章の各行を表示します。
「あああああ
いいいいい
ううううう
えええええ
おおおおお」を、反復
それを表示。